心理系大学院修了後、10月に待ち構えているのは「臨床心理士試験」。
公認心理師試験が始まってから、W受験する人も多いのではないでしょうか。
「1人で勉強をすすめていくのって難しい」「勉強はしているけど、この方法でいいのかな」
と、疑問に思うことはありませんか?
臨床心理士試験を控えている皆さんに、独学で勉強して臨床心理士試験に
一発合格した筆者が臨床心理士試験の勉強方法をお伝えしていきます。
臨床心理士資格試験日程
臨床心理士資格試験の日程からお話します。
一次試験は、毎年10月の第2週ごろの土曜日に実施されています。
2024年(令和6年)は、10月19日(土曜日)に東京ビッグサイトにて行われる予定です。
二次試験の面接は、11月の2週目ごろ、土曜・日曜・月曜の3日間に
分けて実施されます。
学校ごとに日程がわかれているため、自分の学校が何曜日に
面接試験が行われているかは、先輩や教授に確認すると良いでしょう。
2024年(令和6年)は、11月16~18日の3日間で行われます。
会場は東京の東京国際フォーラムで実施されます。
(毎年同じ場所で開催されていますが、『日本臨床心理士資格認定協会』の
ホームページを確認するのがいちばん確実な情報です。)
面接に関しては、大学院ごとに日にちが異なり、同じ大学院出身の人が
面接前に同じ控室に集まります。
最終合格発表は、12月下旬ごろに発表されます。
臨床心理士資格試験の形式
臨床心理士資格試験の一次試験は、100問のマークシート+小論文です。
一次試験に合格すると、二次試験で面接となります。
公開されている過去問は全問ではなく、各年度40問程度です。
小論文のテーマは公開されていません。
※専門職大学院を修了した方は、午後の小論文の試験は免除されます。
臨床心理士試験の勉強方法
実際にどうやって勉強を進めていくのか?ということをお話していきます。
- STEP①過去問を解く
過去問は最新☞古いの順に解く
- STEP②解説を読み込む
解説をしっかり読んで知識をインプットする
- STEP③自分だけのオリジナルノート作る
厳密じゃなくてもいいので、分野ごとに解説や知識をノートまとめとして作っていくと復習しやすい
- STEP④過去問を5周すればほぼ完ぺき、最低でも3周する
現在販売されている過去問をすべての年度を5周すればほとんど完璧、最低でも3周しておくと良い
・問題を解くときにいちいち、「なぜこの説明文は正しくないのか」「どこが間違っているのか」を考えながら解く
- Qなぜ過去問は新しい年度のものから解くの?
- A
古い年度の過去問は、当時の基準にあわせた問題が出題されているからです。
例えば、現在、WISCはⅤもしくはⅣが主に利用されていますが、
過去問を解くと、WISC-Ⅲで出題されています。
同様に現在はDSM-5が主流ですが、過去問を解くとDSM-Ⅳ-TRで出題されています。間違った知識や必要のない知識をインプットしないために、
新しい過去問から解いていくのがベストです。※筆者は過去問を解いていて、DSM-Ⅳ-TR関連の問題が出てきたら×をつけて、その問題をとばして過去問を進めていました。
- Qどうしてノートまとめを作るの?
- A
勉強を始めるとわかると思いますが、過去問ごとに解説が掲載されているので、
解説を読んでいると「あれ、精神分析ってさっきもどっかに書いてあった。
どこだっけ…」みたいな現象に陥ります。いちいち、パラパラとめくってどこに何が書いてあったかを探すのは、時間がもったいないです。
勉強をすすめていくうちに筆者は「時間もったいな」と思い、
だったら知識のインプットにもなるし、時間はかかるかもだけど、
ルーズリーフに分野ごとにまとめていこうと思って、ノートまとめを作り始めました。ノートまとめは復習にはもってこいですし、新しい知識や覚えたい知識も
書き加えることができるので、作ることをおすすめします。※ちなみに筆者はノートまとめを作る前までは、過去問の解説ページに覚えたい内容を一緒に書き込んでいました。
※試験当日は、自分だけのオリジナルノートしか持っていきませんでした。
過去問はこちらから。上から順に新しいものになっています。
が、一つ注意です。
『臨床心理士資格試験問題集5』は最新版ですが、令和元年までの
過去問しか掲載がありません。
そのため、最新の過去問は別途用意しなければなりません!
最新の過去問についても以下にリンクを貼ってあるので
良ければご覧ください。
※全部購入すると、なかなかの金額になってしまいます。金銭的にきつい方は過去5~7年分くらいを何回もやりこむと良いでしょう。
また、BOOKOFFやメルカリなどのフリマサイトを利用して安くなっているものを購入するのも一つの手です。
以下にリンクを貼っておくのであわせてご覧ください。
最新版の過去問は毎年7月頃に発売されています。
発売されるまでは、なるべく新しい過去問から解いて問題に慣れておきましょう。
追記:令和6年版『新・臨床心理士になるために』が発売されました!
臨床心理士試験のコツ
過去問を解いて、間違えた問題はしっかりと解説を読んで、
説明をできるようにしておく。
この方法が一番力がつくでしょう。
問題を解く際には、時間をはかっておくことをおすすめします。
時間をはかることで、過去問1年分(40問程度)を何分で解けるのか
目安がつきます。
解くのにかかる時間を把握しておくと、実際100問だと
このくらいの時間だなと把握しやすくなります。
慣れてきたら、実際の試験時間で過去問2年分(80問程度)を
一気に解いてみて、本番に近い状態で練習しておくと、
本番に戸惑わずスムーズに試験を受けることができると思います。
※本番は100問のマークシート形式です。
できれば、マークシートを用意して、本番同様に勉強できると良いでしょう。
また、鉛筆しか持ち込めないため、鉛筆に慣れておくことも必要です。
臨床心理士試験の勉強方法『まとめ』
・過去問を解いて、解説をしっかり読み込む
・「なぜその選択肢は不正解なのか」、不正解の根拠を説明できるようにする
・分野ごとにまとめノートを作る
・過去問を解くときは時間をはかる
・実際にマークシートと鉛筆を使って過去問を解く
ぜひ、時間を有効に使いながら臨床心理士合格に向けて
勉強を頑張ってください。
勉強した分だけ、力は必ずつきます!
面接対策についてはこちらから。
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