今回は、心理系大学院受験の面接についてお話します。
心理系大学院受験では、筆記試験とともに面接試験があります。
そこで今回は、心理系大学院受験の面接を独学で乗り切った筆者が、
面接で聞かれる定番の質問と面接対策についてお伝えしていきます。
大学院入試にはなぜ面接がある?
大学院の面接では、様々な質問が出されますが、
いくつかの定番の質問があります。
これらの質問は、志望動機や適性、研究計画などを
評価するためによく使われます。
大学院によって、筆記試験と面接試験で合否を判定する場合と、
筆記試験合格後に面接試験を実施する場合があります。
また、個人面接(受験者1人に対して面接官複数)の場合と
集団面接(受験者複数に対して面接官複数)の場合があります。
自分の志望校はどのパターンの面接試験なのか、調べておきましょう。
質問内容例
さっそくここからは面接で聞かれる質問内容について紹介していきます。
ここでの質問内容は、個人面接を想定しています。
集団面接で討論や話し合いがある場合は、
事前発表か当日発表かわかりませんが、テーマ(議題)が設定されるため
テーマ(議題)に沿って自分の考えを述べることを意識しましょう。
その際、他の受験者の意見にも耳を傾けて、全否定をしないなど、
他の受験者への配慮、マナーも心がけましょう。
・志望動機、志望理由について
・学部時代の授業について(印象に残っている授業、実習、役に立った授業など)
・専願or併願、他の大学院の合否について
・筆記試験のできはどうだったか
・提出した研究計画書について(研究の意義、教授方が感じた疑問など)
・臨床心理士を目指した理由について
・自分の長所、短所
・どの分野、領域に興味を持っているのか(医療・福祉・教育、大人・子ども、発達障害・精神病圏・認知行動療法・精神分析など)
・自己PR
・卒論について
☞卒論については、試験時期によって聞かれる内容が異なります。例えば夏ごろに試験がある場合は、卒論執筆が進んでいない可能性があります。
一方で、2月頃に試験がある場合は、卒論の執筆が終わっている場合が多いです。
つまり、試験時期が早ければそこまで聞かれることはないかもしれませんが、
卒論執筆が終わってからの試験だと卒論の結果や考察までざっと説明を求められる場合があります。
・その大学院の研究内容や教員に興味を持った理由
・自身の研究興味や専門分野について、そのテーマに興味を持った理由
・大学院での研究を通じて何を達成したいか
・過去の研究経験や実務経験について、その経験から何を学んだか
・大学院での学業と研究の両立についてどのように考えているか
・他の受験者と比較して、自分のの強みは何か、自身のスキルや特徴について
・(社会人の場合)今の仕事を辞めて臨床心理士を目指そうと思ったきっかけ
・(社会人の場合)今の仕事について
・出身大学の大学院に行かない理由
面接試験の準備
面接試験は対策をしっかりすることができれば
ある程度の質問には対応することができます。
では、どんな準備をしておけば良いのか?
・受験する大学院のことをよく知っておく
☞大学院の特徴(どの領域、分野を強みにしているか)、どんな教授がいるのか(何を専門にしている教授が多いのか)などを
リサーチしておきましょう。
この教授のゼミに入りたい!と希望があるのであれば、事前に研究室訪問に行くこともおすすめします。
志望校の特徴をつかむためには、①志望校の資料を請求する、②オープンキャンパスへ出向く、③研究室訪問をするの3つが有効です。
・研究計画書について説明できるようにしておく
☞研究計画書は願書を提出する段階で一緒に提出します。そのため、提出後の変更はできません。
願書提出後から実際の試験までのあいだに、研究計画が変わることがあるかもしれません。
しかし、面接は提出した研究計画に沿ってすすんでいきます。そのため、提出した研究計画の質問に答えられるようにしておきましょう。
研究計画書を書くにあたって引用した文献、論文もしっかり読み込んでおくと良いです。
・大学4年間で履修した授業を振り返る
☞どんな授業が役に立ったか、大学院を目指すきっかけとなった授業があったのか、印象に残っている授業などをピックアップして、
まとめておくと学部時代の授業の質問をされた際に、自信を持って対応できます。
・一般的な面接の礼儀、マナーを身につけておく
☞受験番号を覚えておく、ノックをしてから入室する、ながら作業はしない、など一般社会でも求められるような
礼儀やマナーを身につけておきましょう。
家族や友人、場合によっては教授などに面接の練習をお願いし、練習してもらった相手に良かったところや直した方が良いところの
フィードバックをもらいましょう。
面接においては、他者にどうみられているかが大事になるので、絶対にロールプレイングで練習しておきましょう。
面接で聞かれる定番の質問とは?『まとめ』
面接試験は、大学院入試だけでなく、
その後の臨床心理士試験にもあります。
そのため、臨機応変に対応できる力が求められます。
どんな質問をされても大丈夫なように、事前準備をしっかりと、
もし答えられない質問がきた場合には、どのように対応するか、まで
考えておくとと良いでしょう。
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